三港冷熱サービス株式会社
フロン排出抑制法に基づく簡易点検は、全ての業務用冷凍空調機器(カーエアコンを除く)が対象となる、フロンの漏えいを未然に防ぐための点検です。
点検頻度
3ヶ月に1回以上
点検項目
外観・音
メンテナンス例:室外機
※簡易点検に加えて、圧縮機の定格出力が7.5kW以上の機器については、専門業者などによる定期点検が必要です。
一定規模以上の業務用のエアコン・冷凍冷蔵機器を対象とした定期点検 (専門家による点検)
全ての業務用のエアコン・冷凍冷蔵機器を対象とした簡易点検(製品外観の目視点検など)
なお、法に基づく定期点検の対象及び点検頻度は下記の通りです。
フロン排出抑制法の義務に違反した者に対しては、 以下のような罰則があります。
フロン類をみだりに放出した場合
1年以下の懲役又は50万円以下の罰金
機器の使用・廃棄等に関する義務について都道府県知事の命令に違反した場合
50万円以下の過料
算定漏えい量の未報告 ・ 虚偽報告の場合
10万円以下の過料
保守・点検の有効性について
ランニングコストの低減
定期的なメンテナンスはランニングコストを低減させます。エアフィルタや熱交換器を清掃しないで運転を継続すると、例えば暖房運転では次第に冷凍サイクル内の圧力が上 昇するため、消費電力も著しく増大します。ある事例ではノーメンテナンスのまま運転し、約4年後に高圧上昇のために、性能が著しく低下しました。この場合は図にあるように、定期清掃をした場合に比べ、約40%も電気を浪費したことになります。
耐用年数の延長
定期的なメンテナンスは、偶発事故を最小限に抑え、摩耗故障が生じる使用年数の期間を伸ばすことができます。空調機は冷凍サイクルを構成する部品・送風機・電気電子部品等、様々な部品によって構成されていますが、これらの部品は徐々に劣化します。